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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】
Chapter29 『ふつつかな』 29-10
(紫苑は、両手を合わせて喜んだ。)
「良い、夏樹。 これからは、」
「わたしみたく、紫苑ちゃんって、呼びなさいv」
(夏樹は、千波を軽く振り払った。)
「呼べるかっ!///」
「(くしゅんっ。)」
(紫苑は、突然。 寒気に身震いした。)
「・・寒い・・。///」
(千波は、その様子を見て、微笑んだ。)
「くすくすくすっ。
紫苑ちゃんv 夏樹にしばらく、ひっついてたでしょう?」
「冷えちゃったのよ。」
「この子、極端に低体温だから。」
「・・へぇ?」
(夏樹の透き通る程蒼白な、顔色を見て。
夏樹に触れていた時の、冷たさを思い出した。)
「紫苑ちゃんて、冷え性?」
「え? えっと・・。
そうでもないと、思うんだけど。」
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