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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter80 『太陽と月(月)』 80-19


(ソラは、話を聞く体勢を完全に整えた様子で。
坂道の途中にある。 通り沿いのブロック塀に背をもたれ。 鞄を下に投げると。
この風変わりな服装の少女に、正面から向き直った。)

「でもっ、ソラさまっ。 今朝は、学校というところへ行くとv

遅刻しそうだと。 慌てていましたですが?v」

「・・。 お前な、道々。 今のいままで、お前の話聞いてて、

力を貸さないほど俺は馬鹿じゃね〜。」

(ピュアは、感じ入った様子で、クリーム色の長い睫毛を瞬かせた。)

「ソラさまっ!///;; 信じてくださるんですかっv///」

「話は、俺に関係あるんじゃねーか。」

「親父や、お袋がいたことも夢で。 俺が、この世界の住人じゃね〜とか。

ちょっと普通じゃ考えられね〜話だけど。」

「昨日、俺が見た怪物は、間違いなく存在した。」

(ソラは昨晩の白昼夢の中で、破壊された寝室の瓦礫が切った頬の傷跡を
手でなぞった。)

「何より、お前は嘘をついてない。」

「困ってんだろ?」

(ソラの水色の瞳は迷いなく。 ピュアを見つめ、鮮やかな水色の髪に、輝く笑顔が、
太陽に照らし出される様子は。 ピュアの知るソラそのもので、ピュアの心を動かした。)

『ソラさま・・っ!///;;』



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