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Voice ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter1 『はじまりの夜』 1-6


夏樹「冗談・・。」

静乃[「冗談じゃないわ。 あなたから、お願いしたら? FOT VIP No.3の、

雨宮夏樹くん?」]

夏樹「ふぅ・・、わかった。 もう寝るよ。」

***

静乃「思ったより、元気そうで良かったわ。

あまり考え込まないで。 君を悩ませたくて、データを横流ししているわけじゃ

ないんだからね。」

夏樹[「うっ・・、さりげなく、無理を頼んだ事せめてるみたいだ。」]

静乃「違うわよ。 もう一人、あなたを心配して起きている人がいるの。」

夏樹[「? 千波ちゃんのこと?」]

静乃「大丈夫、千波ちゃんなら、もう眠ったわ。 さっきまで、聖くんに差しいれ

持って行くかどうか、ずいぶん悩んでいたみたいだけど。」

夏樹[「・・、そんなことしたら、不安定な空間の狭間に身体ごと

もっていかれちゃうよ。」]

静乃「それくらい好きなの。」

夏樹[「んん・・。」]

(夏樹は言葉にならないくらい、かすかにうめいた。)

静乃「なあに?」

***



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