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Voice ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter14 『窓際の席』 14-5


***

「光。 夏樹さんが、欠片を見つけたわ。」

(風見市内、高いビルの上に降り立つ。 葵は、森の方角を
見つめた。)

(葵のもとに、届く、風に。 夏樹の気配が、
異空間から戻ったのを感じる。)

サァァーッ

「この街の風は、夏樹さんみたいに、真っ直ぐね。」

(風は、葵の。 淡い、薄紫色のソバージュの髪を優しく揺らす。
葵の物腰は、令嬢の様に気品があり、美しかった。)

(葵の背後から、長身の人影が降り立つ。)



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