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Voice ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter20 『迷子』 20-9


(クロエは、美しい黒髪を整えた。)

クロエ「まさか、空間移動中に、誰かに触れられるなんて・・。」

「ねぇ、フェルゼン。

地上にも、空間を操れる人が居るのね?」

「まぁ、私たちと違って・・、地上の中だけを

行き来できる道みたいだったけど。」

(クロエは輝く黒髪をなびかせ、
フェルゼンから離れ、歩き出した。)

***

紫苑「あれ?

クロ?」

(紫苑はふと、いつの間にかテーブルから居なくなっていた
クロを探した。)

紫苑「どこ、行っちゃったのかなぁ?

こんな遠くまで遊びに来て、

迷子になっちゃったらどうしよう・・。」

(お茶を終えた3人は、緑のパラソル席を離れ、
小町通りを歩き始めた。)

佐織 「どうしたの? 紫苑。」



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