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Voice ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter21 『道しるべ』 21-13


(夏樹の嫌な予感は、
的中した。)

夏樹『だめだっ・・!』

ダッ

(夏樹は、少女に向かって

走り出した。)

ピッ

(自分の腕時計からも聞こえ出した。
カウントダウンの音と共に。)

(鼓動が、大きくなる。)

トクン・・

(街中の風が、
走り出す夏樹の上着を舞い上がらせた。)

***

菖蒲「はっ・・!」

「白さんっ・・。」

菖蒲「大変です、夏樹様の自動空間誘導システムが

作動しています。」

(リムジンの運転席のモニター画面で。
夏樹の行き先の、データ変化を追っていた、菖蒲が。)



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