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Voice ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】
Chapter21 『道しるべ』 21-16
風と走り出した、夏樹のもとに。
フェルゼンの視線は、届かない。)
夏樹「はぁっ・・!」
ダッ
(走る先。
深い紺色の瞳に見えているのは。
目の前に立つ、少女だけだった。)
ピッ
トクン・・
紫苑「あっ!」
(突然、目の前に走り込んでくる。
夏樹の姿に、紫苑の明るい茶色の瞳が
大きく見開かれる。)
紫苑「・・・っ!」
(現れた少年の。 白い肌は、まるで透き通るよう。
流れる深い紺色の髪。
自分に向けられた、大きな、深い紺色の瞳は。
輝き、吸い込まれるように鮮やかだった。)
紫苑『きれいな目・・。』
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