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Voice ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter21 『道しるべ』 21-6


(普通の高校生だが。
不思議な空気を纏い。 暖かな街の風が、包み込むように。
少年から、流れてくる。)

(風は、まるで少年を守っている様だ。)

フェルゼン「・・誰だ・・・。」

(一際目立つ、白い肌のせいか。 夕日に照らされる、深い
紺色の髪と、瞳のせいか。)

(暖かなスポットライトの光源と共に、立っているようだ。)

  (夏樹の持つ、中からの力が、目の前に現れたその時から、
その場をより明るくしていた。)

フェルゼン「・・・!」

『雪のように・・透き通る肌・・。』

『夜を映したように、深い紺色の目・・。か・・。』

(フェルゼンは、ちょうど辺りを見ていた夏樹の顔を見た。)

フェルゼン「くっ! 驚いたな・・っ。

さすが地上だ・・。

胸糞悪いものを思い出させて・・くれやがる・・。」

「どの世界にも・・、似ている奴が

一人くらい・・、居ても可笑しくは無いか・・?」

「それとも・・まだ、地上に居たのか・・?」



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