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Voice ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】
Chapter29 『ふつつかな』 29-8
(千波は、夏樹の真っ白はほっぺたを指でつついた。)
夏樹「いい加減に・・してくれっ。」
「腕が・・痛い・・。」
(千波は、夏樹の左腕の怪我のことをすっかり忘れていた。)
千波「あっ、ごめんごめん〜。」
(千波は、夏樹の上から離れた。)
(紫苑ははっとした。)
紫苑「・・ケガ、大丈夫? 夏樹くん・・。」
「・・わたしのせいで、ごめんなさい。」
(紫苑は、夏樹の半袖のティーシャツの下。 左腕に巻かれた
包帯を見つめた。)
紫苑「助けてくれて、ありがとう。」
(紫苑は、微笑んだが。)
(夏樹は、表情を固くした。)
夏樹「・・お礼を言われる様なことじゃないよ。」
「僕らのせいで、大変な目に合ったんだ。」
「・・春日さん。 ・・だっけ。」
「僕の方こそ、巻き込んでごめん。」
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