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Voice 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter79 『太陽と月(太陽)』 79-17
(ソラは安堵し、オレンジ色の可愛らしく短い髪の頭を
ポンポンと撫でた。)
ミイ「ううっ・・; ううん。 何もないよ・・。」
(一人で夕食の食卓を前に小さく座っているミイの、大きな茶色の瞳に。
大粒の涙が浮かんでいた。)
ソラ「泣いてるだろうが?」
(言いながら、可愛らしいテーブルカバーの食卓に、一人前の食事が。 こぢんまりと
乗っているのを見て。 次に胸元に大きなクマのぬいぐるみを抱いているのを見て、
ため息をつき、困ったようにミイを見た。)
ソラ『さっきも、お前が泣いている様な気がしたんだ。』
「それ何? お前、クマと一緒に飯食ってんのかよ?」
ミイ「・・っ!/// 別にいいでしょっ!」
「どうせガキですっ。 笑えばっ?」
(ミイは完全にふてくされ。 頬をふくらませ、怒って見せた。)
ソラ「ぷっ、ははははっ!」
ミイ「ほんとにっ、笑うな〜っ!///」
(ソラはニッと笑い、ミイを誘った。)
ソラ「俺ん家来いよ。 海老フライあるぜ。 あ〜・・たぶん?」
(先ほど破壊された、台所を思い出し、ソラはちょっと空をあおいだ。)
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