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Voice 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter79 『太陽と月(太陽)』 79-21


ガララッ・・

ソラ「ただいま〜っ。 ・・つったって、

誰もいね〜か。」

(ソラはいつもの様に。 古びた、日本家屋の家の、玄関を開いた。)

(途端にソラの口が、まるで顎が外れた様にぱかっと開き。 鞄が手元から落ちた。)

ソラ『・・・!』

ドサッ

(そこに、見たこともない可愛らしい女の子が立っていた。)

(ソラが帰ったことに気づくと、女の子は玄関から振り向き。 クリーム色にカールした
長い睫毛を瞬かせ、ふわふわと軽やかに。 幾重にもカールした長い髪をゆらし。
やわらかに微笑んだ。)

ピュア「おかえりなさいです! ソラさまっv」

(ソラは、その姿を一瞬確認すると、即座に玄関を閉めた。)

ガララッ・・

ソラ『・・・。』

ソラ「ふぅ・・。 一旦落ち着こうぜ・・。」

「あれだ、俺。 このところ、考えごとし過ぎただろ。」

「勉強でも使ったことない頭が、疲れて・・。」

(ソラは、玄関扉に手をかけ。 苦悶する様に、額を扉につけ、うなった。)



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