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Voice 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter79 『太陽と月(太陽)』 79-22


ピュア「ソラさまっ?v どうかなさいましたか?」

(扉の向こうから聞こえる、とろけそうな甘い声に、ソラは目を開き。
勢い良く。 玄関扉を再び開けた。)

ガララッ

ソラ「・・お前っ!」

「誰だかしらね〜けど。 人の家に不法侵入だぜ!」

「俺はコスプレの趣味はねえ!」

(ソラは、厳しく言い放ち、小柄な少女を指さした。)

ピュア「? コスプレ?」

(指さされ、クリーム色の瞳をぱちぱち瞬く少女の服装を、ソラは改めて見た。)

(小さくつま先の丸いクリーム色の靴に、ニーハイソックスの細い脚。
きらきらした石の装飾が施され、その上のふわふわと丸みを帯び、
綿を包み込んだように膨らむドレス。 袖元から見える、細かなレースは、
女の子らしく。)

(クリーム色に、カールし、腰までも届く。 柔らかな髪も。
見れば見る程、まるでショートケーキの様に可愛らしかった。)

ソラ「・・・っ、ヤベー。 かわいい・・。」

(ソラは眉間に手をやり、頭を冷やそうと。 目をつむった。)

ソラ「どう見ても、魔法少女じゃねーかよ。」

(それを聞き、少女はぱっと表情を輝かせ。 ソラの元へ駆け寄った。)

ピュア「はい! やっぱり、覚えていてくれたんですねっ!」



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