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Voice 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter79 『太陽と月(太陽)』 79-3


ソラ「早く夏休みに、なんね〜かなっ?」

(ソラは紺色のネクタイを緩め。 眩しい西日に、目を細めた。)

ミイ「どこか旅行に行く? ソラのお家。」

ソラ「行くわけね〜だろ。 いつもろくに家に帰って来ね〜んだ。」

(歩き出し、ソラは、つまらなさそうに。 水色の髪の頭を掻いた。)

ミイ「仕方ないよ。 お仕事が、忙しいんだもんっ。」

(ミイは、並んで歩き、不機嫌なソラの顔を見上げた。)

ソラ「お前のところは? 今日も一人なのか?」

ザサッ

(ミイは突然、ソラから距離をとり、鞄で自身をガードした。)

ミイ「夜は来ちゃだめっ!」

ソラ「はぁっ!?」

「やめろっ/// どう見ても、俺とお前じゃ

釣り合わないだろっ?」

(ソラは待ったのポーズで、ミイに右手を差し出したが。
続きの言葉を聞く前に、突然。 湧き出した涙を隠し、ミイは鞄の向こうに隠れ
あっという間に、ソラの前から駆け出した。)

ソラ「・・身長が。」

(言い終えた時には、ミイの姿は無かった。)



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