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Voice 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter79 『太陽と月(太陽)』 79-7


ソラ『びっくりするくれ〜、面白いこと・・。』

『そんなことを思ったことを。』

『俺は、1時間後に。 後悔した。』

***

ゴウンッ・・

ゴウンッ・・

(風か、嵐か。 唸る音が聞こえ、ソラは薄っすらと目を開けた。)

ソラ「ん・・。 ん〜・・。」

(額に手をやり、すっかり日が落ちた、窓の外へ。
視線を移した。)

ザワザワザワザワッ・・

ソラ「ん? ・・・。」

(半目を開け、すり硝子の向こうを見た時。
何か、黒く大きな影が。 窓の奥を通り過ぎるのを見た。)

ソラ「親父か? お袋か?」

「帰って来たのかな。」

ギッ

(ベッドから身体を起こし、寝ぼけ眼で、居間へ移動した。)

ソラ「お、やっぱ帰ってたのか。 今夜のおかずは・・海老フライっと。」

「『たくさん食べてくださいね。』・・って、また。 すぐパートに出たのかよ。」

「めったに顔合わせね〜んだから、書き置きじゃなくて、起こせよな。」



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