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Voice 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter80 『太陽と月(月)』 80-20


ピュア「ピュアはっ・・!; ピュアはもうダメかと思いましたっ!///」

「あの日・・っ、《花祭り》の日に咲いた。 《聖なる花》は・・;

次々に枯れてしまっています〜っ///;;」

ソラ『花祭り・・?』

サァァァァーッ

(ソラの脳裏に、何かが過ぎる気がした。)

ソラ『なんだ? そういえば、今年は夏祭りに行こうって、ミイと約束してた・・。』

(瞬きしたソラの瞳に。 淡い薄ピンクの花びらが、舞い飛んだ。)

ソラ『・・約束・・。』

ピュア「退位の時期を迎えられた、女王サラさまのお力がっ・・弱まっているのです;」

「それなのにっ///;;」

「ソラさまの《戴冠式》は、《闇の魔女》の《呪い》で、失敗してしまいましたっ;」

ゴオォーン・・

ソラ『んっ・・。』

キンコンカンコーン・・ キンコンカンコーン

ソラ『鐘の音・・? チャイムか・・?』

(ソラは、耳元で聞こえた鐘の音に、思わず耳をふさいだが。 同時に聞こえた、
1時間目の終了を知らせるチャイムに。 はっとして顔を上げた。)

ソラ「つまり、俺が、《戴冠式》ってのを出来なかったから。」

「俺の力が、花が咲く樹に行かねえってことだろ?」



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