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Voice 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter80 『太陽と月(月)』 80-23


(ピュアは静かに、クリーム色の瞳を開いた。)

ピュア「《鍵》は《闇の樹》の種。 命の源です。」

「戴冠式の日、魔女は、自らの中に眠らせていた《鍵》を解放しました。」

「《国》は、《闇の力》の存在を認識してしまった。」

(ソラは、静かに通りのブロック塀に背をもたれ、
真剣な瞳で、耳を傾けていた。)

***

(その場所は、ちょうど。 先ほど壊れた風見ヶ丘の異空間の中。
夏樹が腰を下ろしていた、崩れたブロック塀だった。)

トクン・・

***

ピュア「そして古くより、光と闇は、交互に存在した・・。」

「闇の力が存在する限り、《光》の次には、《闇》を正統な王とする・・。;;」

「今の女王サラさまは、《光》の力に属すお方です。;」

(ソラは、苦い表情でため息をし、頬杖をついた。)

ソラ「つまり、俺じゃだめってわけだ。」

(ピュアは涙ぐんだ。)

ピュア「はいです〜っ///;;」

「力を注げる王が、存在しないのに。」



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