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Voice 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter80 『太陽と月(月)』 80-8


モニターで見つめ。)

(破壊し尽された全車両が、夏樹の立っていた、1点に集中し、
落下し。 瓦礫と土塊が、山となっている様子に。 震えた。)

静乃「・・計器が・・、振り切れてる・・。」

「夏樹くん・・!」

「・・夏樹くん・・!」

***

ピッ

夏樹「静乃さん。」

「この子、何組の生徒だろうね? 分かる?」

(夏樹は、瓦礫の中から身体を起こし、腕時計に応答して、
そっと。 腕の中に抱える、一人の少女を見つめた。)

夏樹「こんな子から、あんな大きな“闇”が生まれるんだ。」

「ふぅ。 “時の欠片”もそんなに大きくないのに、

どうしてだろうね?」

***

静乃「・・! 夏樹くん・・っ!

良かった・・。 無事だったのね・・?」

夏樹[「聖が邪魔しなければ、もう少し楽だったのにな。」]



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