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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter100 『涙』 100-155


「わぁ/// 美味しそう///」

「ね、夏樹くん・・。」

(紫苑は、夏樹を促し。 皆の輪の中に、誘った。)

「俺、大盛り。」

「わ〜った、わ〜った。」

「ふふっ/// 美味しそうね。」

(駆、佐織、チイ、春人は、楽し気にテーブルを囲み。 座り心地良い木の椅子に、
腰を下ろし、笑い合っていた。)

「これ、夏樹の分な。」

「いっぱい食べなさ〜いv」

(ソラが夏樹の前に、どんどんと盛り、佐織もカラフルな料理の数々を、
夏樹の皿に、盛り付けた。)

「くすっ、くすっ。」

(夏樹は、嬉しさと共に、込み上げる想いに。 胸が詰まった。)

『それは、二度と見ることの出来ない景色。』

(夏樹は、微笑みながら。 想いを堪えた。)

『もう一度、見たい景色。』

(紫苑は、夏樹の気持ちに気づき、胸が熱くなった。)

(それでも、夏樹のために用意した贈り物を。 渡すことを決意した。)



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