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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter100 『涙』 100-53


戻らないといけないからなっ!」

(ソラは、照れる気持ちを隠し。 皆が、応援し、花祭り本番さながらに。
紙吹雪のように、シャボン玉のように、祝いの魔法を二人に注ぐ中。
ミイを、小さな魔石店の前に。 連れ出した。)

『ソラ・・!』

(ミイは、期待に胸震わせた。)

(ソラは群衆の中。 どうしたものかと、目を逸らした。)

「セナに見つかったら。 また、ドラゴンの巣の上に、落っことされるぜっ。」

(気を逸らそうとしても、群衆の期待は高まり。 花吹雪と、注ぐ魔法が。
二人の肩に、降り積もった。)

「これ。 これだよ。 ミイがほしいって言ってた。 魔石の飾り。」

(群衆は、手をたたき。 二人を祝福した。)

「なっ/// 何っ/// そのために、ぬけ出してきたの〜っ?;」

「も〜うっ///;」

(ミイは、戸惑いと。 嬉しさで、泣きそうだった。)

「その飾りの、意味知ってる?」

「・・意味?」

(ソラは知っていたが。 言うべき時を、いつか。 決めていた。)

「明日だね、ソラ。 これが・・、2人で来れる、最後の花祭り・・だね?」



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