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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter100 『涙』 100-74
「どちらにも、染まらない。
それが、正直な、俺だから。」
(水色の瞳は、穏やかに、ザキの青い瞳を見た。)
【・・・。】
【よかろう。】
【手を出せ。】
(ソラは、鏡に向かい。 手を差し出した。)
・・ドクンッ・・
【後戻りは、出来んぞ。】
「ん・・っ。」
(鏡の向こうから、ザキの手が現れ。 荒々しい手が、ソラの手を、
恐ろしい強さで掴んだ。)
【《闇の力を秘めし鍵》】
【・・この者に、《我が名》を刻め。】
【戴冠式にて、我が名を呼べ。】
【さすれば、我が“闇の魔力”、お前に貸そう。】
【正統な継承にあらず、お前の“鍵”が発動するかは。 お前次第だ。】
【・・“闇の王”を、“我が主”を我が元へ・・。】
【約束を、忘れるな。】
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