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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter100 『涙』 100-76


「戦ってゆくソラを。 新しき王を。」

「守れ。」

(大巫女の真剣な言葉に。 ミイは、頷いた。)

「はいっ!!」

(花の香りに包まれる、国土の上空には。 夜空が広がっていた。)

(明日の成功を祈り、灯された無数の明かりが。 街中に煌めき。
終わることのない宴は、夜通し続くと思われた。)

(期待と、熱気に包まれる中。)

(一番星が、空高く。 輝いていた。)

***

(夜明けが近づく。)

(朝もやの中。 静まり返る、城の前の水場で。 朝の気配に目を覚ます、
羽音が聞こえた。)

バサッ

「クゥッ」

(クウは、静かに頭を上げ。 ソラの眠る、塔の上へ。 羽を広げた。)

バサッバサッ・・

(窓の外に、大きな翼が横切る。 ベッドの上で眠っていたソラは。
ぴくりと眉を動かし。 深い眠りから覚め、身体を動かした。)



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