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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter101 『8月1日(懐古)』 101-5


きらきらした手作りの飾りを、浮かび上がらせた。)

「・・え?」

(いつの間にか、皆が夏樹のほうを見ていた。)

「・・・。」

『!』

(何事が、起こったのか。 わからなかった夏樹は。
紺色の瞳を見開き、驚いた。)

『・・うそだろ。』

(ソラとミイが手にし。 皆の前に、夏樹の前に差し出すそれを見て。)

(夏樹の心が波打った。)

(ソラが歌うのに合わせ。 皆が歌い合った。)

「ハッピバースディ トゥ ユー」

(二人の手には、キャンドルの灯る、華やかなケーキがあった。)

「「ハッピバースディ トゥ ユー」」

(キャンドルが映す皆の顔は輝き。 笑顔が煌いた。)

「「ハッピバースディ ディア 夏樹〜♪ 千波ちゃ〜ん♪」」

「「ハッピバースディ トゥ ユー!!」」

『あ・・。』

「ああ・・。」



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