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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter101 『8月1日(懐古)』 101-4


「3・・v」

「2・・♪」

「1・・!///」

(同時に、キャンプ場を照らしていた。 街灯が消えた。)

フッ・・

(一瞬の静けさに息を飲む。)

(仄かに灯っていた明かりが消えると。
頭上には、満天の星空が際立って見えた。)

「あぁ・・、明かりが消えると。」

「星がもっと良く見える。」

(それが、サプライズだと思った夏樹は。 頭上の星空を見上げ、
顔をほころばせた。)

ポッ

ポッ ポッ・・

「え?」

「わぁ・・。」

(テントを中心に。 四方に張り巡らされていた、小さなランプたちが、
次々と灯り始めた。 闇夜に隠れて見えなかった。 テントを取り囲む
鮮やかな飾りが、姿を現した。)

(無数に散りばめられた、小さな明かりは。 テントから皆の座るキャンプファイアの
傍まで。 光の流れになり、注ぎ。 一緒に飾り付けられた、可愛らしい旗や



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