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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter103 『四神』 103-61


(海外との貿易を生業にする、横濱商会は。
国内外に、その名を轟かせており、信頼出来た。)

(その力は、表舞台だけでなく、
裏社会にも、届いている。)

(恩恵の大きさから、国を越えて。
信奉者も多く。)

(横濱の名は。 緑色の服を着た、男の母国。
この世界で最も大きな大陸を有する。
第一国にも、通じていた。)

(明かすことの出来ぬ、国通しの関わりも強く。
横濱の影響力は大きく、畏怖される人物であったが。)

(反するその温厚な人柄が。
より、湊吾の父。
横濱への信頼を厚くしていた。)

「畏まりました。」

(出迎えた、ホテルマンが。 笑顔で頷いた。)

「どうぞ、こちらへ。」

(隠すことをせず。 一般の人間と、
同じ道を辿る。)

(それが、緑色の服の男の。 主の考えでもあり。
横濱の考えの一つでもあった。)

(賑やかに休暇を楽しむ、滞在中の人々が通り過ぎる。)

(ホテル内は、活気に満ち。 夜の熱は、冷めそうにない。)



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