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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter104 『風の声』 104-133


(晃は、足元と、身体に。 揺れを感じ。
朦朧とする意識の中で。 薄れる視界に。 前方に現れる気配を、
捉えようと。 目を細めた。)

「聖か・・?」

『まさかな。』

(これ程の混乱の中で。 異空間を渡り。
正しき道へ。 オペレート無しに、二人を引き寄せることが
出来る者が。 聖の他に、居るとは思えなかった。)

「!」

(晃は、現れた人物が、誰だか知り。)

(驚愕した。)

『まさか!』

(晃の元に、再び音が、息を吹き返した。)

ゴゴッ・・!

ザザザザッ

バサッ!!

(耳鳴りと共に、全ての音が集まり。

戻って来る。)

「夏樹くん!!」

(暗い海を渡り。 晃と眠る夏樹の前に現れたのは、
ソラの魔法を纏った、紫苑だった。)



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