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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter105 『風と共に』 105-128


[「石垣。」]

(晃は、通信機器を手に、誠司の声に耳を傾け、呟いた。)

(FOTメンバーは大広間に待機し、機器のモニターに注視した。)

***

(誠司は、息を飲み、眼前のテレビを見つめる。)

「・・・っ。」

(同時に、snow dropに残った、桜、ピュア、千波も
リビングでテレビを見つめていた。)

***

(加賀や、須藤、氷置たち、警官も、持ち場で待機し、
状況を見定めていた。)

(裏社会に身を置く、翼や白竜も、
情報と、世界の流れに、神経を研ぎ澄ませた。)

(裏組織の頭である、灰慈、
そこに身を寄せる、第一国の影の女王、沙羅も。)

(そして、風見市の、
第二国の国中の人々が、突然に、
明らかになった危機に、目を見開いた。)

***

(官邸に、靴音が響き渡り、
マスコミたちの前に、大臣たちが、現れ。
総理大臣である、石垣が、姿を現した。)



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