HOMENovel

Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter105 『風と共に』 105-303


(もう、主人を。 安全な場所に留め置くことは、諦めた。)

「菖蒲は厳しいな。」

(夏樹は、風を取り戻す。 そう遠くない未来を。
菖蒲は直観した。)

「当然です。

私は、あなたの執事ですから。」

(菖蒲は、夏樹の隣に歩み寄り。 共に、頭上に舞う、風車からの海風を受けた。)

(心地良い潮風が、新しい一日を運ぶ。)

(足元の芝生に、革靴が、緑の香りを揺らした。)

(隣に立つ、主人と、共に歩むことを誇り。 菖蒲は、眩い太陽が昇る。
海を見つめた。)







『風と共に』
Chapter105 End

Fragment of Time・・・時の欠片の道しるべ



『 Chapter106へ続く 』 『 前ページへ 』
このページのトップへ