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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter14 『窓際の席』 14-7


(揺れるワンピースの足元が、一歩先へ、踏み出そうとした時。
光は気づいた。)

「葵っ。」

(光は、葵を掴もうと、手を伸ばした。)

「きゃっ。」

(光は、葵の手をとり、葵が踏み出そうとした足元を避けさせた。)

チリンッ

(葵の手首に留められた、銀色のアクセサリーが鳴る。
アクセサリーには、FOT No.6と刻まれていた。)

ピシッ

ジュワッ

「空間の、歪ね・・。」

(葵は、恐る恐る。 光に抱きとめられ、空間の狭間に、
目を向けた。)

「危ないな。 あいつの仕事が適当だから。

俺たちの仕事が増える・・。」

「くすくすっ。」

(葵は、歪に落ちない様、光の肩にしっかりと掴まった。)

(光の肩に留められたピンバッジには。
FOT No.7と刻まれている。)



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