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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter16 『触れてはいけないもの』 16-16


「くっくっ、ごめん。

迷子にさせないと良いけど。」

ゴォッ

(白いスーツの腕先を引き。
生み出した異空間を、ホログラムの街の上へ引き寄せた。)

シュオオオオッ

(マーブル模様に渦巻く空間の一つを。 ミニチュアの海岸通りの上で
解放した。)

キンッ

(海岸通りは、緑色の光の線で区切られた。)

「はい、完了。」

(聖は、一仕事終えた風に、離れた。)

「おい。

もう終わりか?」

「ネコはどうした?」

「晃君・・。

空間を結ぶ時、周りの自然や木々を、巻き込まないよう。

見守ってくれてるのはありがたいけど。」

「・・集中出来ない。」



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