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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter16 『触れてはいけないもの』 16-7


「皆はどう思っているか、分からないが。」

「晃君は、どう思う?」

(突然の質問に、晃は驚いて見せた。)

「は? 知るか。 俺に聞くな。」

「夏樹にでも聞いたらどうだ?」

「はっはっ。 そうだな。」

(満面の笑みを浮かべる聖に。
晃は、切れ長の瞳をゆがめた。)

「お前と違って、夏樹は、真面目だ。」

(一人、奮闘している夏樹を思い、晃は夏樹を守ってやらなければ
ならないと感じた。)

「お前が育てて、良くああなった。」

(晃は、真顔で聖に釘を刺した。)

「どういう意味だ? 晃君。」

(聖は、心外だという顔をした。)

「ふぅ・・。」

(晃は、ため息をついた。)

「真面目なのは良いが。 俺はあいつが心配だ。」

「自分の限界を知らないところがある。



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