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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】
Chapter17 『面影』 17-1
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「よう!
あんたが、この街の市長か。 よろしく頼むぜ。」
(ドアの向こうから現れた、屈強な体格の剛を見て、
三笠は完全に縮みあがり。 窓際まで、撤退した。)
「し、市長っ、お気を付けてっ!」
「三笠さん・・。」
(誠司は、かなり後方へ退いた三笠へ振り返り。
さきほど、一瞬。 三笠が心強い味方に思えたものの。
今は、頼りにならない状態だと察した。)
「ようこそ、風見市へ。」
「ここまで来るのは、遠かったですか?」
「いえ、聖さんの空間移動の力があれば、
どこへでも行けるのでしょうね。」
(誠司は、剛に向かって微笑んだ。)
(剛は、大柄でたくましい。 短く刈られた茶色の髪に、
軍人の様な服装。 力強い瞳。 反抗すれば、
殴られるのではないかと、三笠を驚かせた。)
(剛は、豪快に笑った。)
「わっはっは!」
「そうか、あんた話が分かるな。」
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