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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter17 『面影』 17-2


「俺は、FOT No.9 剛だ。

総司令官の代理で、国からの活動許可を届けに来た。」

(誠司は、剛に右手を差し出した。)

「宜しくお願いします。

僕が、市長の春日誠司です。」

「来て下さるのを、心待ちにしていました。」

「よろしく。」

(二人は握手した。)

「おや?」

(誠司は、大きな剛の身体に隠れる。
もう一人の存在に気付いた。)

「あなたは・・?」

(優しく、微笑みかける。)

「紹介が遅れたな。」

「こっちは、FOT No.5 艶だ。」

(艶は、大きな剛の後ろから。
誠司の方を見ていた。 小さな艶は。 剛の膝の高さほどで、
人見知りの子供のように。 誠司を警戒していた。)

「・・・。」



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