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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter17 『面影』 17-14


(誠司は、微笑み。 給湯室へ向かい出ていく三笠の、背中を見送った。)

「運命ですか・・。」

(窓際のデスクに近づき。
椅子に、ゆっくりと腰かけた。)

キイッ

『聖さんとは、二度と会えないのではないかと。

思っていました。』

「この街に、移り住んでいて良かった。」

(机の上に置かれた。 FOTの活動許可書に目をやる。)

パラッ・・

(誠司は、ページをめくり。 いくつかの書類の下の。
FOTのメンバーリストに目を通した。)

「この街の風は、

君に味方してくれるはずです。」

「あの街に、良く似ているでしょう?」

「僕達が、初めて出会った街です。」

「君は、覚えているでしょうか?」

(誠司は、微笑んだ。)

「桜さんに、会わせてあげたいですね。」



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