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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】
Chapter21 『道しるべ』 21-7
「まだ・・あいつの前に・・
俺の前に・・現れるのか・・?」
「・・ふざけるな・・。」
(誰にも聞こえない。 フェルゼンの声は。
氷の様に冷たく振動した。)
「・・消えろ。」
ドクン・・
「・・道理で、俺の神経が逆撫でられるわけだ・・。」
(深紫色のマントの下。 しなやかな足や、広い胸から、振動の様に。
あふれ出たエネルギーが、鎖の装飾を鳴らし。 音を立てる。)
「あいつが誰であろうと・・、問題じゃない。」
「・・目障りだ・・。」
ドクン・・
(暖かな、風と夕日に。 夏樹の深い紺色の髪が光り。
真っ白な肌に映える。 深い紺色の瞳が瞬きする。)
(その姿を捉えた、フェルゼンの赤い瞳が。
見開かれ、突如。
深紅の閃光を放った。)
「・・俺が・・
消してやろうか?」
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