HOMENovel
Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】
Chapter24 『選択』 24-1
***
バーンッ・・!!
(初めて聞く、銃声に。
紫苑は、身を固くした。)
「! きゃっ・・!」
(異空間小町通り。 ストロベリーカフェの前、
砕けたイスの残骸の上で。
紫苑と夏樹は、“闇”の次の攻撃に
身構えた。)
【ゴォォッ!】
(しかし、伸びあがった“闇”は。
異空間に、突如、響いた鋭い銃声と共に。)
(最後の吠え声を上げ。
背後から打ち出された、金色の弾丸に。
円状に爆風に弾き飛ばされ。
一瞬に、黒煙となり消えた。)
「んっ・・!」
(夏樹は、弾け飛ぶ“闇”の煙に、目を細めた。)
「・・あれは・・?」
(紫苑は、夏樹の右腕に掴まり。
黒煙の向こうへ、恐る恐る目を凝らす。)
シュゥゥゥーッ
『 次ページへ 』 『 前ページへ 』