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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter26 『予感』 26-14


「どなたの、荷造りですか?」

(メイは、不思議そうに、両手で受話器を握った。)

(聞き逃すまいと、三つ編みリングの側の耳に、受話器を押しあてた。)

[「くすっ。

本人が、納得するかどうかは分からないが。」]

(晃は、微笑んだ。)

[「夏樹が、屋敷を出る。」]

「!」

[「頼んだぞ。」]

カチャンッ

「・・・。///」

(メイは、電話が切れてからも、しばらく
アンティークの受話器を、離せずに居た。)

「え?」

「今、晃様は、何と・・?」

『お屋敷をお出になる事は、

政府との契約違反になることで・・。

決まりを破ることは・・、罰則につながると・・。///』

「大変です〜っ!」



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