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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter26 『予感』 26-9


(千波は、笑った。)

「ふふっv 夏樹も、聖もv

放っておくと、ご飯も食べないのよ。

わたしがいなくちゃv 何もできないの。

ほんとに二人とも、手が掛かるんだからv お姉ちゃんは困っちゃう。

夏樹なんて、お風呂に入るのも、忘れるんだからねっv」

(千波は、再び洗濯物に手を伸ばし、世話の焼ける二人を愛しく思った。)

「学校のこともねv

子供の頃。 一度、わたしだけ。 普通の学校に

通っていた事があるのよ。」

「千波様・・、だけですか?」

「うん。」

「今と、逆ですね?」

(メイも、洗濯物をたたみ。 顔を上げた。)

「そうね。」

「学校は、楽しかったですか?」

(メイは、興味を持って尋ねた。)

「もちろんv 楽しかったわ。」



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