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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】
Chapter27 『我がまま』 27-1
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「聖・・。」
(夏樹は、広いリムジンの後部座席。
心地良い、白いクッションに身をゆだね。 すぐ隣で、
真っ白なスーツの膝に、すやすや眠る紫苑を抱き、
大きな窓ガラスに肘をつき座る聖を見つめた。)
チリッ
(頬づえを付く聖の右手で、金色のアクセサリーが鳴る。)
「夏っちゃんは、
一人で良くやったよ。」
「あのまま、彼女だけ異空間に取り込まれたら。
命が危なかったかもしれないね。」
「非常事態に、多少の無理は仕方がない。
夏っちゃん。」
「良くやった。」
(聖は、金色の瞳に。 こぼれそうなほど眩い光を集め、満面の笑みで
夏樹に微笑んだ。)
(流れる、長い銀色の髪の奥。 眩い瞳が、
自分に微笑むのを見て、
夏樹は、全ての感情に勝って。 自分の中に、嬉しさが込み上げるのを感じた。)
「・・・っ。///」
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