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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter29 『ふつつかな』 29-14


(菖蒲は、丁寧に、紫苑にお辞儀した。)

『きゃあ。 佐織ちゃんに、会わせてあげたい。』

「行こうか。」

(夏樹は、紫苑に振り返った。)

「・・うん。」

(紫苑は、応え。
ベッドから身を起こした。)

トッ

「夏樹様。」

(側による夏樹に、菖蒲は上着を手渡した。)

「菖蒲〜・・、千波ちゃんに

変な報告するなよ?」

(夏樹は、菖蒲の手から上着を受け取り、
釘を刺した。)

「あ・・、はい・・。

すみません・・つい。」

(タイミング悪く現れてしまった自分に、菖蒲は、苦笑した。)

(部屋を出て行こうとして紫苑は、千波に振り返った。)

「千波さん・・。



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