HOMENovel

Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter29 『ふつつかな』 29-15


この服・・。」

「良かったら借りてv」

「ありがとう。」

(紫苑は微笑んだ。)

「紫苑ちゃん。

これ、ごめんね。

汚しちゃって。」

(千波は、手元の紙袋を開いて見せた。)

(紙袋には、埃や。 夏樹の血痕に染まった、
紫苑の制服が入っていた。)

「クリーニングして。

明日の朝には、間に合うように届けるからv」

「そんなっ、良いのに!」

(紫苑は、恐縮した。)

「くすくすっ、良いのよv 夏樹の制服も、

一緒に届けるからv」

「はい!」

(紫苑は微笑んだ。)

「ふつつかな弟ですがv」



『 次ページへ 』 『 前ページへ 』
このページのトップへ