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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】
Chapter36 『はじまりの夜・ひとひら』 36-12
「まさかな。」
(もう一度、瞬きした時には。
花びらは消えていた。)
(目の錯覚に。 夏樹は深い紺色の瞳で瞬きした。)
(紫苑は、手の中の。 金の小箱を見つめて。
夏樹に向き合い。 幸せそうに、微笑んだ。)
「夏樹くん。 わたし・・。」
「すごくドキドキしたけど・・。」
「今日。」
「わたしは、夏樹くんに出会えて。 嬉しかったよ。」
『・・!』
(夏樹は、驚き。 紫苑を見つめた。)
「ありがとう。」
(夏樹は、微笑んだ。)
***
(温かな気持ちに包まれ、
夏樹は、部屋に戻った。)
「さぁて。 今夜は、もう寝よう。」
キキッ
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