HOMENovel

Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter37 『時を生きる』 37-5


『驚くくらい、色白で。』

『深い、紺色の髪をしてる。』

(小さな、白い頬にかかる。
夏樹と同じ、深い紺色の髪。 右横の髪に、胸元と同じ光のビーズ飾り。)

(柔らかな短いソバージュの髪が、
透明な素肌の、頬を覆っている。)

『それから、夜空みたいに綺麗な目は・・。』

『君と、同じだ。』

「くすくすくすっ。

僕は、別れを告げた覚えは、無いけどね。」

(聖は、金色の瞳を揺らし、笑った。)

「会えて良かった。

君に、話したい事があったんだ。」

(聖は、粒樹の側に寄った。)

【なあに?】

【きっと・・彼の事ね・・。】

(粒樹は、優しげに。 すぐ隣で、自分を見る、
聖の金色の瞳を見上げた。)

「夏っちゃんを、彼女に会わせたのは、君かい?」



『 次ページへ 』 『 前ページへ 』
このページのトップへ