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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter37 『時を生きる』 37-6


「粒樹・・。」

【どうして・・?】

「くっくっ。

おかげで、夏っちゃんが、屋敷を出ることになったよ。」

「夏っちゃんは、願いが叶った様だが。

僕の方は、大変困ったよ。」

【・・嘘。】

【あなたは、そう望んでた。】

「そうかな?

確かに。 夏っちゃんが、より街に近づけば。

より、“闇”を見つけやすいだろう。」

【・・いいえ。】

【そうじゃないわ。】

「ん?」

【彼が・・。

“闇”に負けないくらい・・。

強くなる為・・。】

【そして・・。】



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