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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter55 『時の流れ』 55-15


「わたくしの心やもしれませぬ。」

「艶は、敏感な子・・。

それを察しておるのでございましょう。」

「お許しくださりませ。」

(深々と、手をつく。 楓の美しい黒髪の間から。
一滴の涙が。 床にこぼれ落ちた。)

***

「・・。

案ずるな。 楓。」

「時の流れが、

癒す事がある。」

『そう、よくあいつは言っていた。』







『時の流れ』
Chapter55 End

Fragment of Time・・・時の欠片の道しるべ



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