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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter59 『戦闘服』 59-11


「気を付けてね。 夏樹v」

(千波が部屋の奥から、二人に手を振り。 夏樹は千波に頷き、微笑んだ。)

***

ガチャッ

(二階の外階段から、急いで下りながら。 二人は眼下に広がる、

風見市の街に視線を走らせた。)

トットットッ

「静乃さんから、新しい闇化しやすい欠片のデータが届いた。」

「はい。」

(深い、紺色の髪が靡く。 夏樹の後ろ姿を見つめながら、
菖蒲は話かけた。)

「すぐ近くに、公用車を止めてあります。」

「うん。」

『千波様は、もしかすると。 艶様のように。

何か、第六感の様なものがおありなのでしょうか?』

『それとも、夏樹様のことを、深く。 想われているから、

分かるのでしょうか?』

『夏樹様・・。

至らない執事ですが・・、千波様のためにも。』



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