HOMENovel

Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter7 『いつもの朝』 7-7


(天井の高い、木製のホール。 長テーブルが置かれている。

(食事をとる必要のないアンドロイドのメイは、ドアそばの、小椅子に着いた。)

(入口正面に、聖と遠く向き合う形で、千波が座り。)

(左側、手前から、橘、時雨、数馬、葵、艶、晃。)

(対面、右側、静乃、菖蒲、剛、光、白、夏樹。)

(一番奥、正面が聖の席だった。)

「おはよう、聖。」

(夏樹は、聖に挨拶し、席に着いた。)

「おはよう。 夏っちゃん。」

(すぐそばで笑う。 聖の金色の瞳は眩しかった。)

『昨夜の、新しい街の様子はどうだったのか、聞きたい事は、山ほどある。』

『“闇”の様子はどうか、心配する気持ちでいたけど。』

(この金色の瞳と、流れる銀の髪。 何かを探し、わくわくするような
表情を思わせる笑顔に。)

(夏樹も、深刻な気持ちが和らぐ。)

『まったく、能天気なんだから。』

(聖から発するエネルギーは、いつも夏樹を前向きにさせた。)

『彩さんが、気持ちが相手に影響を与えると言っていたけど。 それは、
僕にとってもそうなのかもしれない。』



『 次ページへ 』 『 前ページへ 』
このページのトップへ