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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter78 『青い鳥』 78-1


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【大丈夫。】

【大丈夫だよ。 千歳。】

【もし、悲しい出来事が起こっても。 絶望したりしないで。】

【必ず、幸せになる。】

【君は、幸せになる。】

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チュンチュン・・

チチチチッ・・

(小さな雀が、白い屋根の上を飛び立った。)

(丘の上の白いアパートの壁面は、朝日を反射し。 眩しいほどで、
青空から射し込む太陽の光が、白いアーチに描かれた文字をキラキラと輝かせた。)

パシャッ パシャシャッ・・

(ホースから流れ出る水が、庭に植わる木々の根元を潤し。 緑の木々に、
水滴を付ける。)

(誠司が、アパートの中庭に出て、休日の日課である水やりをしていた。)

「さて、そろそろ時間じゃないのかな?」



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