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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】
Chapter78 『青い鳥』 78-15
(伝言は、紫苑の手の中で再生した。 気流が、飲み込み。 夏樹の姿は消えた。)
ゴオッ シュンッ・・
(空間の向こうに居ても、通信できる機能が、
紫苑の心を、ほんの少し安心させた。 何気ない日常がそこにあったのに、
夏樹はまた、一瞬で、目の前から消えてしまった。)
「うん・・。」
「がんばってね。 わたしも、がんばるからね。」
(紫苑は、小さな。 青く染まる翼に口付けた。)
***
(夏樹を運ぶため、異空間が繋がったせいだろうか。
不思議な重力が、辺りに漂い。)
(紫苑は目を閉じた。)
(丘の上から見える、海の向こうから。
まるで、引き込まれる様な力を、紫苑は感じた。)
サァァァーッ
「・・風?」
(紫苑は振り返り、丘の上に立った。)
***
***
(一人の女性が、眺めの良い丘の上に立っていた。)
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