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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter79 『太陽と月(太陽)』 79-13


(ソラの目の前から消えた。)

「・・・っ。 向かいの家へ!

はっ、ミイ・・。」

(生き物が、向かいの家の方へ、消えた気がして。
ソラは、突然不安になり。 自室から駆け出した。)

ガララッ

バキッ・・

(足元に家の残骸が転がり、つまずき、慌てて玄関を開く。)

ガララッ

(一歩、ソラが、玄関から外へ出た時。
足元に不思議な柔らかさを感じ、ソラははっとした。)

グワンッ・・

『な、なんだ・・?』

『家の外まで、何かおかしい・・。』

「ミイ・・!」

(玄関から出て。 すぐ目の前のミイの家を見た。
夕方に見たのと同じ景色がそこにあったが。 目の前にあるのに、
ソラの足は。 それ以上、一歩も前に進まなかった。)

ドンッ

『なんだ? 壁?』



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