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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter79 『太陽と月(太陽)』 79-18
「うん!」
「クマは置いて行け!」
「ええ〜っ;;」
(クマを持つ、ミイにびしっと指摘し。 ソラはミイを連れ、
自宅へ戻った。)
***
『不思議だ・・。 どこも、壊れてない。』
『ほんとうに、夢だったのか?』
(ソラは、向かいに腰かけ。 もりもり食べる笑顔のミイを見つめ、
ぼんやり思い返した。)
『あの、黒いやつのそばに、誰か居た。』
『あの制服・・、風見ヶ丘高校に見えた。』
「いや、空飛んでたぜ。 ないだろ。」
(考え込み、ソラの箸は止まった。)
「何ひとりごと言ってるの? ソラ、もっと食べなよ。」
「ん? あ・・ああ。」
「あれ? ソラ、頬っぺたどうしたの? ケガしてる?」
(はっとして、ソラは我に返った。)
「・・・。 やっぱ、夢じゃねえよな。」
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